
武器としての会計思考力 会社の数字をどのように戦略に活用するか?
矢部謙介
日本実業出版社 / 2017-11-01
この本について
決算書を開いてみても、「数字は見てるはずなのに、実態がつかめない」という感覚、ずっとつきまといますよね。指標を計算しても、それが現場の動きとどうつながっているのか自信が持てなかったり、会社ごとの違いを前に手が止まったり。僕も仕事で分析を任されるたびに、どこまで想像していいのか迷っていました。 この本がよかったのは、数字を“読む”というより“実際のビジネスに結びつけて考える”ところまで連れていってくれる点でした。たとえば販管費の内訳を見たら、その会社の現場で誰が動いていて、どの費用がどこで発生しているのかを一つひとつ想像する。財務指標を追うときも「指標→財務諸表→ビジネス」の順でつなぐことを当たり前にする。こういう視点を持てるだけで、同じ数字でも立体感がぜんぜん違います。 さらに、ROEや自己資本比率など“よく見る指標”も、ただ高ければいいわけじゃなく、その裏で何が起きているかを具体的に追いかける思考を教えてくれます。たとえば財務レバレッジが効いているはずなのにROEが下がっているなら、他のどこが落ちているのかを冷静に探る。キャッシュ・フロー計算書も細部よりまず全体の流れを押さえる。こうした地に足のついた読み方が、迷いを減らしてくれました。 数字を扱う場面が増えてきたけれど、表面的な分析で終わらせたくない人に特に刺さると思います。僕自身、会計が少し“現場の言葉”に近づいた気がしました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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