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議論入門 ──負けないための5つの技術 (ちくま学芸文庫)

議論入門 ──負けないための5つの技術 (ちくま学芸文庫)

香西秀信

累計読者数8
平均ハイライト数 61.5件/人
star総合評価 74/100
menu_book精読型
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この本について

議論の場で相手の言葉に振り回されて、「なんでこんなにモヤモヤするんだ…」と思うことがよくあります。論点そのものより、言い回しや例えの強さで押し切られた気分になるあの感じです。自分の考えが間違っているのか、ただ話し方の問題なのか、判断がつかなくなるんですよね。 この本は、そこに静かに手を伸ばしてくれます。たとえば、譬えが本質よりも「誇張」されているから理解しやすいという指摘は、議論で出てくる極端な例に無意識で引っ張られていた自分に気づかせてくれました。また、定義がしばしば論証の道具として「作られてしまう」ことを知ると、相手の提示する言葉の枠組みをそのまま受け入れない余裕が生まれます。さらに、論者の人柄が説得力に直結するというアリストテレスの話は、内容以前に空気で負けていた場面を思い出して、妙に納得させられました。 読み進めるほど、相手を言い負かすテクニックというより、自分の思考の曇りを取るための道具が揃っていく感じがあります。議論が苦手というより、「何が自分を迷わせているのか」を知りたい人に刺さる本だと思います。

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