
糸井重里のはだかの禁煙日記 (ほぼ日ブックス)
糸井重里
累計読者数3
平均ハイライト数 2.3件/人
star総合評価 37/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 63%
この本について
禁煙って、健康の話よりも「自分がどうありたいか」のほうが気になる瞬間が多いですよね。吸う側も吸わない側も、どこかでちょっと突っ張ってしまうというか。「やめたほうがいいのはわかるけど、簡単に割り切れないんだよな……」というモヤモヤは、僕も何度かくぐってきました。 この本が面白いのは、禁煙の成功談でも精神論でもなく、糸井さんがただ等身大で揺れている姿がそのまま書かれているところです。タバコを吸わない人が“進化した側”みたいに振る舞う息苦しさも、吸う人が“清濁併せ呑む大人”を演じてしまう滑稽さも、どちらにも寄りすぎない視線で見ていて、読んでいるこちらの肩の力もすっと抜けます。そして「1ヵ月も禁煙できたらすごいと思ってたけど、やってみると全然完成じゃなかった」という気づきが、妙にリアルなんですよね。自分の中にあった“区切りの幻想”みたいなものが、ふっとほどける感じがあります。 個人的には、「ちょっとだけよ」が積み重なる怖さを、嫌味なく書いているところに救われました。完璧になろうとしたら苦しいけれど、誘惑の入り口に気づけるだけで、行動が少し変わる。禁煙に限らず、何かを手放したいときの「自分との距離の取り方」を教えてくれる本です。 自分の弱さを必要以上に否定したくない人、そして強がらずに生活を整えたい人にはとても静かに届くと思います。
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