
テンプル騎士団 (集英社新書)
佐藤賢一
集英社 / 2018-07-18
累計読者数3
平均ハイライト数 15.3件/人
推定読了時間 約3時間56分
star総合評価 43/100
start序盤集中型
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この本について
仕事でも歴史でも、「なんであの組織だけ例外みたいに動けたんだろう」と思うことがありませんか。肩書きや制度に縛られているのに、どこか治外法権みたいに自由に動く集団がいる。ああいう存在の正体が気になるけれど、神話めいた話で終わるのは違う…というときに、この本はちょうどいい距離感で読めました。 テンプル騎士団がパリのど真ん中に“米軍基地のように”治外法権で存在していたことや、王に仕えず教皇直属だったという構造を知ると、「強さ」や「独立性」は雰囲気ではなく、かなり具体的な条件で成り立つのだと気づきます。また、祈る者と戦う者を自分たちの内側で矛盾なく融合させた姿や、欲から切り離されて戦う仕組みを徹底していた点も、組織の軸がぶれない理由として腑に落ちました。彼らの無謀ともいえる突撃すら、精神論ではなく構造で説明されていくのが面白いところです。 歴史の知識がなくても読めますが、「何かを守ろうとした組織が、どうして強くも脆くもなるのか」を考えたい人には特に刺さると思います。テンプル騎士団を通して、組織と使命の関係を一段抽象度を下げて捉え直せる一冊でした。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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出版社による紹介
12世紀初頭に誕生した「テンプル騎士団」は、もともとエルサレム巡礼に向かう人々の保護のために設立された。しかしその後、軍事力、政治力、経済力すべてを持ち合わせた超国家組織に変貌を遂げる。彼らは、後世に影響を与えた数々の画期的な制度(管区、支部といった巨大ネットワークを張り巡らせる組織作り、指揮命令系統の明確な自前の常備軍、銀行業の始まりともいわれる財務管理システムなど)を形成した。西洋歴史小説の第一人者が、その成立過程から悲劇的結末までの200年にわたる興亡を鮮やかに描き出す。 【目次】はじめに/第一部 テンプル騎士団事件――前編/第二部 テンプル騎士団とは何か/第三部 テンプル騎士団事件――後編/おわりに/参考文献
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