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英仏百年戦争 (集英社新書)

英仏百年戦争 (集英社新書)

佐藤賢一

集英社 / 2003-11-19

累計読者数8
平均ハイライト数 9.5件/人
推定読了時間 約3時間24分
star総合評価 49/100
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この本について

歴史の本を読んでいて、「なんで国同士がこんなに執念深く争ったんだろう」とか、「当時の人はそもそも国をどう感じていたんだろう」といったところで足が止まること、ありませんか。いまの感覚で読み解こうとすると、どうしても腑に落ちない部分が残るんですよね。 『英仏百年戦争』は、そのモヤモヤをゆっくりほどいてくれる本でした。抜粋にもありますが、当時は国よりも家や領地のつながりが優先され、イングランド王でさえ「大陸の大領主」として振る舞っていた。国の名前は同じでも、そこに住む人の意識や目的はバラバラで、シェイクスピアの史劇に出てくるような「国の大義」だけでは動いていない。そう思えると、歴史が急に立体的になります。また、英語の大半がフランス語由来だという話や、ノルマン朝の王たちがイングランドを「おいしい海外拠点」くらいに見ていたという描写は、現代の「国らしさ」の見方を一度リセットしてくれます。 読みながら感じたのは、いまの私たちが抱える「境界」や「所属」の悩みと、当時の揺らぎはそこまで遠くないということでした。自分の仕事でも、肩書きや役割よりも、実際にどこを拠点にし、誰と動くのかのほうが重たくなる瞬間があります。そういう「実態と名前のズレ」を抱えやすい人ほど、この本の視点が効いてくるはずです。 こんな人に刺さると思います。国や組織の“枠”に自分を合わせることに疲れ気味で、歴史から別の見方を借りたい人。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

それは、英仏間の戦争でも、百年の戦争でもなかった。イングランド王、フランス王と、頭に載せる王冠の色や形は違えども、戦う二大勢力ともに「フランス人」だった。また、この時期の戦争は、むしろそれ以前の抗争の延長線上に位置づけられる。それがなぜ、後世「英仏百年戦争と命名され、黒太子エドワードやジャンヌ・ダルクといった国民的英雄が創出されるにいたったのか。直木賞作家にして西洋歴史小説の第一人者の筆は、1337年から1453年にかけての錯綜する出来事をやさしく解きほぐし、より深いヨーロッパ理解へと読者をいざなってくれる。【目次】序、シェークスピア症候群/前史 一、それはノルマン朝の成立か/二、それはプランタジネット朝の成立か/三、第一次百年戦争/本史 一、エドワード三世/二、プランタジネットの逆襲/三、王家存亡の危機/四、シャルル五世/五、幕間の悲喜劇/六、英仏二重王国の夢/七、救世主/八、最終決戦/後史 一、フランス王の天下統一/二、薔薇戦争/結、かくて英仏百年戦争になる
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