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権力の日本史 (文春新書)

権力の日本史 (文春新書)

本郷 和人

文藝春秋 / 2019-11-20

累計読者数5
平均ハイライト数 4.8件/人
推定読了時間 約2時間53分
star総合評価 40/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 36%

この本について

仕事でも日常でも、「この場で誰が本当の決定権を持っているのか分からない」とか、「立場が絡むと人の振る舞いってこんなに変わるのか…」みたいな違和感を抱えることがよくあります。自分の判断というより、見えない力関係に振り回されているような感覚です。そこがモヤッとしたままだと、人間関係の読み違いも増えるし、無駄に疲れます。 この本を読んで面白かったのは、過去の政治や朝廷のゴタゴタが、権力をめぐる「構造の問題」としてすごく生々しく描かれているところでした。たとえば、南北朝が一本化されないほうが室町幕府にとって都合がよかったとか、貴族社会では譲った瞬間に永遠の格下になるとか、現代の職場でも思い当たる光景がそのまま出てくる感覚があります。歴史の話なんですが、「ああ、人は立場が絡むとこう動くんだな」という視点が整理されるので、目の前の人の行動も読みやすくなるんです。 もうひとつ刺さったのは、鎌倉幕府が貨幣経済の変化に対応できず、そこに外圧が重なり、一気に瓦解していく流れ。組織がうまくいっている時ほど、環境変化を軽く見てしまう怖さを感じました。自分の仕事に置き換えると、今は回っている仕組みほど「いつ通用しなくなるか」を見ておいたほうがいいのかもしれない、という現実的な教訓になります。 歴史を知識としてではなく、「人と組織がどう動くか」という観点で見るのが好きな人には特に刺さると思います。過去の権力争いを読むことで、日常の小さな違和感の正体がちょっとだけ言語化される一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

誰が一番偉いのか? 何故みんなが従うのか?? なぜトップが責任をとらないのか??? この国を動かす権力のリアルに迫る! 将軍よりも執権よりも「家長」が強かった鎌倉幕府。上皇が複数い たら誰が一番偉いのか? 実力で抜擢すると貴族の人事は荒れる? 日本史の出世と人事をつぶさに見ると、そこには意外な法則が! 人気歴史学者が解き明かす「この国の権力のかたち」。 出世と人事は何で決まってきたのか? ・上皇、女性天皇を生んだ「権力抗争」 ・戦国大名の家柄をチェックすると ・「令和」がなぜいけないのか? ・貴族が悔しがる「超越」とは? ・僧侶の世界も家柄次第 ・父が強すぎる武家の論理 ・明治維新は特異な「実力主義」革命だった ほか ※この電子書籍は、2010年に文春新書から刊行された『天皇はなぜ万世一系なのか』を大幅増補し、再構成した新版を底本としています。「天皇と上皇どちらが偉いのか」「女性天皇を日本史から考える」「令和という年号への違和感」を新章として書き下ろしました。
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