ヨムナビ
承久の乱 日本史のターニングポイント (文春新書)

承久の乱 日本史のターニングポイント (文春新書)

本郷 和人

文藝春秋 / 2019-01-18

累計読者数14
平均ハイライト数 29.8件/人
推定読了時間 約2時間22分
star総合評価 74/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 48%

この本について

歴史の本を読んでいて、「結局この時代の権力の正体って何だったんだろう」とモヤモヤが残ること、ありませんか。肩書きや制度で説明されがちなところを、現実の人間関係や力の流れで見ると、急に全体像がつながるのに、そこがうまく語られないことが多いんですよね。 『承久の乱 日本史のターニングポイント』は、そのズレをかなり解消してくれます。たとえば、源平の争いが「源氏vs平家」ではなく、在地領主が自分の土地の支配権を取り戻すための動きだったという視点。あるいは、武士が朝廷に従っていたのではなく、実際には「誰が最も武力を持っているか」で政治判断が決まっていたという説明。さらに、鎌倉幕府という呼び名すら当時には存在せず、後世のラベルで理解していた自分に気づく瞬間もあります。読んでいると、制度よりも「そう見なされた人がトップになる」という、日本社会特有の構造が妙に腑に落ちてきました。 歴史の大きな出来事を追う本ではありますが、実際には「組織がどう動き、権力がどう生まれるか」を具体的に考えさせられます。承久の乱後の朝廷が、権威ではなく“サービス”を売りにして生き残ろうとした話を読むと、組織が自信を失ったときに何をするか、現代の仕事にも重ねてしまうと思います。 肩書きよりも実質で物事を見たい人、歴史を“構造”として理解したい人に刺さる一冊です。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

本郷 和人の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

『日本史のツボ』(文春新書)、『ヤバイ日本史』などで知られる人気歴史学者が、専門である鎌倉時代を舞台に、満を持して取り組んだ意欲作です。本郷さんは鎌倉時代の基本史料『現代語訳 吾妻鏡』の編者の一人でもあります。 誰もが日本史上の重要トピックとして覚えた経験はあるが、敗れた後鳥羽上皇が隠岐島に島流しにされたこと、北条政子の演説で鎌倉武士がひとつにまとまったことくらいで、実はよく知られていない「承久の乱」。 そもそも後鳥羽上皇はなぜ幕府に戦いを挑んだのか? 「錦の御旗」を敵に回して勝利したリーダー、北条義時はどんな人物だったのか? それを理解するには、後鳥羽上皇が歴代天皇のなかでも指折りの文武に長けたカリスマだったこと、そして頼朝以降の鎌倉幕府で繰り広げられた、血で血を洗う「仁義なき政争」を知る必要がある、と本郷さんは説きます。 さらにこの戦いは、朝廷と幕府の関係を決定的に変えました。以後、明治維新までのおよそ六百五十年間、武士が日本の政治を動かす時代となったのです。まさに承久の乱の起きた一二二一年こそ日本史の大きなターニングポイントといえます。 日本史ブームの中、第一人者による決定版の登場です。 主な内容 ・鎌倉幕府の正体は「頼朝とその仲間たち」 ・まったく異質だった武士の殺生観 ・上皇の絶大な経済力 ・北条氏よりも優遇された比企氏、平賀氏 ・なぜ源氏将軍は三代で絶えたのか? ・血で血を洗う闘争に勝ち残った北条義時 ・武士の切り崩しに成功した後鳥羽上皇 ・実朝暗殺の“仕掛け人”は? ・戦いの本質は「在地領主vs.朝廷支配」だった
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要