
イスラム2.0 SNSが変えた1400年の宗教観 (河出新書)
飯山陽
河出書房新社 / 2019-11-26
この本について
異文化のニュースを見たときに、「結局、何が本質なのか」が分からずモヤっとすることが多いんですよね。イスラムについても、善悪や好き嫌いの話にすり替わってしまって、実際のルールや価値観がどこにあるのか、なかなか掴めない。でも現場で起きていることは、こちらの“なんとなく”では通用しないことばかりで、相手の前提を知らないまま関わるのは正直こわい。そんな気持ちに近い人は多いと思います。 この本が刺さるのは、イスラムを美化も悪魔化もせず「実際に何が起きているのか」を淡々と示してくれるところです。たとえば、宗教施設や酒類が破壊・没収されるという具体的な事例は、価値観の違いがどれほど実務レベルに影響するかをリアルに理解させてくれます。また、日本で一般的に流通しているイスラム像が、世界的にはかなり偏っているという指摘も、日常の情報摂取を見直すきっかけになります。さらに、イスラム1.0から2.0への変化によって、誰が解釈の権限を持ち、何が原理主義化を後押ししているのかが整理され、ニュースを見るときの視点が一段クリアになります。 そして個人的に大きかったのは、「シンパシーではなくエンパシーが必要」という言葉です。相手に同情するのではなく、前提そのものが違う人の“感じ方”を理解しようとする姿勢。最終章で挙げられる、付き合いのうえでの四原則や禁じられる言動の数々は、判断の軸がぶれたときの手すりとして助かります。 異文化との距離感にいつも迷ってしまう人に、静かに効いてくる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの82%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要





