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さいはての中国(小学館新書)

さいはての中国(小学館新書)

安田峰俊

小学館 / 2019-10-08

累計読者数4
平均ハイライト数 2.5件/人
推定読了時間 約3時間23分
star総合評価 33/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 31%

この本について

ときどき、自分が見ている世界がどれだけ狭いんだろう…と不意に不安になることがあります。国際ニュースは毎日流れてくるのに、そこで語られる「中国」という巨大な存在が、どうしても平板なイメージのまま立ち上がってこない。良い悪いの二択で説明される世界に、どこかモヤモヤが残る人は多いと思います。 『さいはての中国』を読んでいて感じたのは、そのモヤモヤが「情報量の不足」ではなく、「人間の姿の欠落」から来ていたんだということでした。たとえば、習近平の周囲にいる人物たちを“権力の中枢”としてではなく、若い頃に下放で一緒に泥まみれになった友人だったり、地方勤務でたまたま縁ができた相手だったりと、人間関係の積み重ねとして描いてくれる。その距離感の変化だけで、ニュースの裏側の風景が一気に立体的になります。 さらに刺さったのは、モンゴル族や漢族の気質の違い、留守児童の抱える事情、夜の街でプロパガンダ歌謡を熱唱する若者たち…といった、教科書では絶対に出てこない「生活の匂い」が丁寧に拾われているところです。格安スマホをいじる仕草や、フリルだらけのワンピースの描写のような細部が、遠い国を急に身近にしてくれる感覚がありました。 中国を理解したいわけじゃなくても、「世界のどこかで生きている人を、ただ一人の人間として想像したい」という人に向いていると思います。ニュースの受け止め方が少し変わるだけでも、日々のざらつきが和らぐことがあるんですよね。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

世界の果てに発見! こんなところに中国人。 中国本土14億人。世界の華人6000万人。中国人観光客1.5億人。分け入っても分け入っても中国人はそこにいる――。では彼らはその地に何をもたらしたか。ケニア、ルワンダ、カナダ、NY、タイ。大宅賞作家がもっと分け入る! ◎主な内容 アフリカど真ん中に出現した「紅い帝国」――ルワンダ・キガリ “中華鉄道”で味わうサバンナ紀行――ケニア・ナイロビ 秘密結社チャイニーズ・フリーメイソンを直撃!――カナダ・バンクーバー 中国農村版マッドマックス――広東省掲揚郊外 元ニート、中国一の恐竜博士になる――北京 民主活動家のアジア潜行2000日――タイ・バンコク 国際指名手配・郭文貴、かく語りき――アメリカ・ニューヨーク 世界に広がる「中華システム」を炙り出す弾丸ルポルタージュ7連発! (2019年10月発行作品)
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