
ハロー、ユーラシア 21世紀「中華」圏の政治思想
福嶋亮大
講談社 / 2021-09-15
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推定読了時間 約3時間52分
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この本について
国際情勢のニュースを見ていて、「結局いま世界で起きていることを、自分はどこまで理解できているんだろう」とモヤッとすることが多いんですよね。中国や香港の話題はとくに距離感が難しくて、単純な善悪や経済の数字だけでは掴めないものが残ります。 『ハロー、ユーラシア』は、その「わからなさ」に少しずつ輪郭を与えてくれる本でした。たとえば、共産主義の時代こそ中国史の例外だったのでは、という視点は、いまの中国を「謎の大国」としてではなく、長い文化の流れのなかで見直すきっかけになります。また、カントが地球の“丸さ”を政治思想の前提にした話は、地政学をただのパワーゲームではなく、人間の宿命的な条件から考えるヒントになるはずです。さらに、香港や新疆のような「国家の外側に追いやられた人々」の問題も、一つの物語ではなく複数の視点を並べて読むことで、ようやく自分の中で言葉になる感覚がありました。 無理に結論へ導くタイプの本ではありませんが、世界をどう捉えればいいのか迷い続けている人には、静かに効いてくる一冊だと思います。こんがらがった地図の線を、いったん描き直してみたい人に刺さるはずです。
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出版社による紹介
帝国化する中国、香港の苦境、深刻な国家対立 ウイグル弾圧、一帯一路構想―― イデオロギーとしての“ユーラシア” が あなたの世界認識を変える。 政治・思想・文学の地平から激動の根源を探る 日本と東アジアを架橋する画期的論考! 《ユーラシア》に託された二つの現代的なテーマ ○ユーラシア大陸を横断する巨大な帝国の成立=中国 ○アジアとヨーロッパの文化的混血に根ざしたハイブリッドな自我の創造=香港 中国の大国化、香港の大規模デモ、さらにパンデミックに到る 東アジアの政治的な暴風域。 その渦中にある現代のイデオロギー現象、その認知地図を更新し、 21世紀の東アジアに新たな光を当てる。
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