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たいのおかしら (集英社文庫)

たいのおかしら (集英社文庫)

さくらももこ

累計読者数3
平均ハイライト数 5件/人
推定読了時間 約5時間35分
star総合評価 27/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%

この本について

歯医者みたいな「行けばいいのは分かってるのに、心が全力で拒否してくる場所」ってありますよね。放っておくと状況が悪化するのは分かっているのに、妙な理屈をつけて先延ばしにしたくなる。頭では大人の行動をしたいのに、心だけ妙に子どもっぽくなるあの感じ。そういう自分にちょっと嫌気がさしたとき、深刻さじゃなくて、別角度の光を当ててくれる一冊があります。 さくらももこさんの『たいのおかしら』に収録されているエッセイは、まさにその「自分の不器用さや情けなさ」を、変にごまかさず、でも笑える形で受け止めてくれます。例えば、詰め物が取れた瞬間にまず感謝するとか、明らかに痛いのに三週間も放置してしまうとか、治療中にアラビアの王様になって現実逃避するとか。読んでいると、みっともないところを持っているのは自分だけじゃないんだな、と肩の力が抜けます。恐怖をごまかすための設備にさらに恐怖を覚える、なんて細かい感情まで拾ってくれるのも嬉しいところです。 大げさに励ましてくるわけでもなく、人生の教訓を語るわけでもないのに、読み終わると「まあ、こんな日もあるよな」と自然に思える。物事にビビりがちな自覚がある人、つい先延ばしで自分に呆れがちな人には特にしっくりくると思います。ほんの少し視点をずらすだけで、同じ出来事がこんなふうに笑えるんだ、という気づきをくれる本です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

虫歯治療用の笑気ガスがもたらした、とんでもない幻想。朝から晩まで台所の床に寝そべり続けて、親を泣かせた中学生時代。はじめて明かされる、たよりなく取り柄もないが憎めない男・父ヒロシの半生...。日常のなかで出会うトホホな出来事や懐かしい思い出がつまった、爆笑エッセイ。ある生理現象について、真摯な議論が交わされる、三谷幸喜さんとの巻末お楽しみ対談つき。
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