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NHK 100分 de 名著 スピノザ 『エチカ』 2018年 12月 [雑誌] (NHKテキスト)

NHK 100分 de 名著 スピノザ 『エチカ』 2018年 12月 [雑誌] (NHKテキスト)

NHK出版 日本放送協会

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この本について

最近、感情に振り回されたあとに「なんであんな反応をしたんだろう」と自己嫌悪になることが多い人、いませんか。自分の意思で選んでいるつもりなのに、実際は状況に押されているだけなんじゃないか…というモヤモヤ。スピノザ『エチカ』を読み解くこの本は、その停滞感にゆっくり風穴をあけてくれます。 刺さっている抜粋を見る限り、あなたが気になっているのは「自分の身体や心がどう動いているのか、実はよく分かっていない」という点だと思います。怒りで体温が上がったり、落ち込みで力が抜けたり、そういう変化をスピノザは“変状”として扱います。ここを理解すると、感情を“悪者にして抑える”のではなく、“自分という存在の反応として観察する”という視点に切り替わります。また、「人は自らが原因となって何かをなす時に能動になる」という考えは、日常の小さな選択でも「これは外からの強制か、自分の力の表現か」を見直すきっかけになります。 この本がすごいのは、哲学の抽象論ではなく、スピノザの考えが「自分の身体でできることを知ることが自由につながる」という、とても地に足のついた形で示されているところです。道徳の押しつけに窮屈さを感じてきた人には、「倫理は自分のいる場所から考えていい」というメッセージが静かに効きます。 自分の反応の理由が分からないまま生きづらさを抱えている人に、そっと寄り添ってくれる一冊だと思います。

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