
人生に疲れたらスペイン巡礼~飲み、食べ、歩く800キロの旅~ (光文社新書)
小野 美由紀
光文社 / 201507
累計読者数4
平均ハイライト数 4.5件/人
star総合評価 49/100
trending_up後半加速型
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この本について
仕事や人間関係に追われていると、「一人になりたいのに、ちゃんと一人になれない」みたいな感覚にぶつかることがあります。距離を取りたいだけなのに、逃げているように見えるんじゃないかとか、孤立と自由の境目がよく分からなくなる時期ってありますよね。 この本を読んでいて印象的だったのは、巡礼の世界ではその迷いが一度ふっと軽くなることです。基本単位は一人、でも孤独ではない、という空気が当たり前に流れている。誰かと無理に関わらなくてもよくて、かといって切り離されてもいない。その距離感に救われたという著者の感覚が、そのままこちらにも伝わってきます。また、聖ヤコブの話のように、巡礼の背景を知ると「知らない場所に身を置くって、こんなに意識が変わるんだ」と素直に思える。大げさな悟りではなく、ただ日常の温度が少し変わる感じです。 疲れ切っている時に旅に出るなんて現実的じゃない、というのも本音ですが、この本は「旅に行け」と背中を押すというより、今いる場所で呼吸をし直すための余白を少しだけ渡してくれる印象があります。一人でいる感覚に悩みやすい人には特に刺さるかもしれません。
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