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わっしょい!妊婦

わっしょい!妊婦

小野 美由紀

CEメディアハウス / 2023-07-04

累計読者数3
平均ハイライト数 9件/人
推定読了時間 約3時間23分
star総合評価 42/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 23%

この本について

妊娠や出産まわりの話って、どうしても「こう思うべき」という空気に押されやすいですよね。楽しみも不安もごちゃ混ぜなのに、周囲からの期待だけは大きくて、自分の感じていることが正しいのか分からなくなる。特に、「しあわせって言わなきゃいけない圧」が強い時期ほど、本音を置き場所なく抱え込みがちだと思います。 『わっしょい!妊婦』は、その押しつぶされそうなモヤモヤを、一度まっさらにしてくれる本でした。妊娠中の思考が急に働かなくなる感じや、胎児に身体も生活も支配されていく感覚、障害や性別への不安、そして「親の愛に全部頼るしかない社会」への違和感。どれも、当事者が口にしづらいところを丁寧に拾い上げてくれます。特別な物語ではなく、ただの「ちっぽけでありふれた経験」がどれだけ自分を変えていくのか、そのリアルな揺れがまっすぐ書かれているのが、この本の強さだと思いました。 読んでいていちばん響いたのは、作者自身が「怖さの正体」を何度も掘り下げていくところです。子どもの障害そのものより、社会の構造によって“母親だけが背負わされるもの”のほうが怖いという気づき。女児を産むことすらためらうほどのジェンダー格差への不信感。そして、他国の制度との差に感じるあのやりきれなさ。どれも、大げさに語らず、でも確実に心の奥を揺らしてきます。 妊娠中の人だけじゃなく、「社会の空気に自分の本音が押しつぶされそうだ」と感じたことがある人にこそ刺さる一冊です。自分の揺れを揺れたまま受け止めていい、と思わせてくれる本でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

妊娠出産体験を通じて見えてきた、この社会のこと。ーー私たちは何にでもなれるし、何でもやれる。娘、母、女、私たちの人生。 35歳、明らかに“ママタイプ”ではない私に芽生えたのは「子どもを持ちたい」という欲望だった。このとき、夫45歳。子どもができるか、できたとしても無事に産めるか、産んだとしてもリタイアできないマラソンのような子育てを夫婦で走りきれるのか。それどころか、子どもが大きくなったとき、この社会は、いや地球全体は大丈夫なのか? 絶え間ない不安がつきまとうなかで、それでも子どもをつくると決めてからの一部始終を書く、笑いと涙の妊娠出産エッセイ。 がんばれ、生きろ。どすこい女! すべての女にハードモードな社会で、子を産むということ。
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