
ブロックチェーン、AIで先を行くエストニアで見つけた つまらなくない未来
小島 健志 and 孫 泰蔵
この本について
仕事でも生活でも、手続きや調整ごとが増えるほど「なんでこんなに回りが悪いんだろう…」と感じることがあります。自分の時間が細かいタスクに奪われて、本来やりたいことに向き合えない。この本を読んでいて、エストニアの仕組みが“未来のテクノロジー”というより、“社会の摩擦を減らす考え方”として刺さっている人が多いのも納得でした。 たとえば、同じデータを集めるための複数のデータベースを禁止し、住所変更は一回伝えればすべての行政に自動反映される仕組み。これは「巨大なデータベースを作らない」という逆転の発想から生まれています。あるいは、スマートコントラクトを前提に「わからない未来は、わからないまま進んでいい」という柔軟な契約のあり方。こういう視点に触れると、私たちが当たり前だと思っている“手続きの重さ”は、必ずしも宿命じゃないと気づかされます。 読みながら感じたのは、テクノロジーよりも“主体性の取り戻し方”の本だということです。自分の情報を誰がいつ使ったかを確認できる透明性の考え方は、国家レベルの話に見えて、実は「自分でコントロールできる感覚」を取り戻す小さなヒントでもある。エストニアの人が自由に、自律的に生きている背景には、こうした仕組みが支えているんだろうなと素直に思いました。 今の働き方や制度にどこか息苦しさを感じている人、もっと身軽に動ける未来をイメージしたい人には静かに刺さる一冊です。
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ハイライト密度
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