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進化は万能である 人類・テクノロジー・宇宙の未来 (早川書房)

進化は万能である 人類・テクノロジー・宇宙の未来 (早川書房)

マット リドレー, 大田 直子, 鍛原 多惠子, 柴田 裕之, and 吉田 三知世

早川書房 / 2016-09-25

累計読者数9
平均ハイライト数 48.9件/人
推定読了時間 約5時間54分
star総合評価 76/100
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この本について

仕事でも日常でも、「なんで社会ってこんなふうにできてるんだろう?」と立ち止まる瞬間がけっこうあります。制度や仕組みって誰かが上から設計しているように見えるけれど、実際はもっと雑で、もっと人間くさい動きの積み重ねで形づくられているのかもしれない──そんなモヤモヤに触れたとき、この本がゆっくり効いてきます。 読んでいて一番助かったのは、社会や技術の変化を“意図された設計”ではなく“進化”として捉える視点でした。コーヒーショップの形だって顧客の行動が決めているし、舟の形だって海がふるいにかけてきた。インターネットにしても、ぐちゃぐちゃなのに秩序が生まれてくる。その見方で振り返ると、政治や教育がなぜ停滞するのか、逆にどこで変化が芽生えるのかが腹落ちしやすいんですよね。「仕組みを誰がどう動かすのか」という問いが、少しだけ現実的になります。 もう一つは、人間の行動や思考の“分散性”を扱う章。自由意志があるようでいて、気づけば環境やネットワークに揺さぶられている。でもそれを悲観するんじゃなくて、じゃあどんな関係や場に身を置くと前に進めるのか、という方向に目が向くのがありがたいところです。 「中央集権的な“正しさ”より、現場の小さな試行錯誤に関心がある人」に刺さる本だと思います。自分の判断軸が少しだけ変わる、そんな読書でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

入念な計画が成功の鍵だと私たちは直感的に考えるが、それは間違っている。ロシア革命、世界大恐慌、ナチス政権、第二次世界大戦、2008年の金融危機——比較的少数の人による、トップダウンの意思決定の結果なされたことはことごとく失敗した。一方、世界の所得増加、感染症消滅、食料供給、河川と大気の浄化、富裕な国々の大半における再植林、インターネットといった、大きな変化を起こす意図のない無数の人によってもたらされた「ボトムアップ」な、偶然で予想外の現象はあまりに多い。それらの広範な現象に共通する原理が「進化」だ。生物界に限らず、宇宙のなりたちから人間の生み出した文化・経済・制度・イノベーションにいたるまで、あらゆる物事の原動力である進化原理の強力さを説き語る、名著『繁栄』と対を成すリドレー待望の最新作。
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