
「社会を変える」を仕事にする ― 社会起業家という生き方
駒崎弘樹
筑摩書房 / 2007-11
この本について
仕事でも日常でも、「この問題って、そもそもの仕組みから変えないと無理なんじゃないか」と感じる瞬間ってありますよね。目の前のタスクはこなしているのに、根っこは何も動いていない気がする。そんなモヤモヤを抱えたまま働いていると、自分が何をしているのか見えなくなることがあります。 この本がおもしろいのは、「社会を変える」という言葉が、いきなり大きな理想論ではなく、ものすごく地に足のついた“現場の工夫”として語られているところです。たとえば、言葉が認識をつくり、認識がアクションにつながるという話は、日々の仕事での小さな言い回しや問題の捉え方ひとつで、動ける範囲がまるで変わるんだと実感させてくれます。また、行政が担いきれない領域をNPOやソーシャルベンチャーが補っていくという考え方は、「自分が動く余地って本当にあるのか?」という問いに、具体的な土台を示してくれます。さらに、同質性の強い業界では新しい発想が生まれにくいという指摘は、組織の中で意見が通らない理由の一端を、ちょっと冷静に理解させてくれます。 読んでいて思うのは、「社会を変える」と言っても、特別な才能や勇ましい覚悟が前提ではないということです。むしろ、上流で何が起きているのかを一度立ち止まって見直す、その姿勢こそが武器になる。そんな現実的な感覚をくれます。 自分の仕事に“社会との接点”を持たせたいけれど、どこから動けばいいのかわからない人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
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多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
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