ヨムナビ
怖い絵 (角川文庫)

怖い絵 (角川文庫)

中野 京子

累計読者数49
平均ハイライト数 2.5件/人
推定読了時間 約4時間55分
star総合評価 42/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 22%

この本について

最近、何げない言葉に振り回されたり、見えない空気に支配されているような気がすることがよくあります。自分の力ではどうにもできない圧に押されて、判断がぶれるというか、気づくと心が縮こまっている。そんなときに『怖い絵』を読むと、歴史の中で人が抱えてきた「どうしようもなさ」に真正面から触れることになって、少しだけ呼吸が整う感覚がありました。 魔女裁判が噂ひとつで人生を奪ったことや、マリー・アントワネットが悪意の視線にさらされる姿、中に閉じこもったまま淀んでいく家の描写を読むと、時代も状況も違うのに、「人を縛るものの正体って、今もそんなに変わらないんだな」と思わされます。自分が飲み込まれそうになったとき、いま見えている風景がすべてじゃないと気づかせてくれるのが、この本のいいところです。 そしてもう一つ、絵に潜む “見えない怖さ” を丁寧に読み解いてくれるので、自分の中にも言語化できない感情が眠っているんだと気づかされます。ムンクの部屋がじわじわ狭まっていくような描写に、ああ、あの息苦しさってこういうものだったのか、と腑に落ちた人は多いはず。怖い絵を通して、自分の奥のざわつきと距離を取れるのが、この本のもうひとつの効き方です。 自分の感情の扱いに迷う人、歴史や美術を“自分事”として読みたい人には、静かに刺さる一冊だと思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

中野 京子の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

一見幸せな家族『グラハム家の子どもたち』...けれど、この絵の完成後?スポットライトを浴びるドガの『踊り子』...じつは、この時代のバレリーナは?キューピッドのキスを受ける豊満な裸体『愛の寓意』...でもほんとは、このふたり?名画に塗り込められた恐怖の物語。心の底からゾッとする名画の見方、教えます。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要