
月夜のサラサーテ The cream of the notes 7 (講談社文庫)
森博嗣
講談社 / 2018-12-14
累計読者数3
平均ハイライト数 33件/人
推定読了時間 約3時間44分
star総合評価 77/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 71%
この本について
最近、人との会話で「なんでそんな決めつけ方をするんだろう」とか、「知らないことを責められる空気ってしんどいな」と感じることが増えていませんか。自分でもつい強く言い切ってしまって、後でモヤモヤしたり。人に合わせて格好をつけるのも苦手だけど、かといって正直に振る舞うのも不安がある。そんな揺れの中で読んでみると、森博嗣さんの『月夜のサラサーテ』は、少しだけ呼吸が楽になる本です。 刺さるのは、知識不足を責めない姿勢だったり、具体的な対処を積み上げることでしか強さは生まれないという考え方だったりします。例えば、最悪の事態を想像しておくという話は、決して「ポジティブに考えろ」という類のものではなく、現実的に備えておくことで余裕を取り戻そう、というごく地に足のついた提案です。また、成功確率が七割ならやってみればいい、という一文には、完璧を求めすぎて動けなくなる自分をそっと後押ししてくれる感覚がありました。 この本は、励ましでも説教でもなく、淡々とした理屈の積み重ねから、自分の立ち位置を見直すきっかけをくれます。過去を振り返っても仕方ない、と言い切るところも心地よくて、いま抱えている悩みを少しだけ現在に引き戻してくれるような読後感があります。 こんな人に刺さると思います。周囲に合わせるのがしんどいけれど、独りよがりにもなりたくない人。そんな揺らぎの中にいるときに、静かに効いてくる一冊でした。
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多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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出版社による紹介
森博嗣は理屈っぽいというが本当か。真剣に遊び、超人的に書く人気作家が綴る、日々の小さな出来事。ふとした観察、考察を味わううちに、世界が違って見えてくる。家にやって来た仔犬のこと、若き日の思い出から、「知識」と「教養」の違い、「モーメント」という概念についてまで。好評エッセィ・シリーズ第7弾!
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