
ツベルクリンムーチョ The cream of the notes 9 (講談社文庫)
森博嗣
講談社 / 2020-12-15
累計読者数4
平均ハイライト数 66.5件/人
推定読了時間 約3時間59分
star総合評価 77/100
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この本について
最近、人に勧めた瞬間にちょっと後悔したり、「わかってほしい」という気持ちが自分でも重いなと思うことが増えていませんか。仕事でも趣味でも、他者の反応を先に気にしてしまって、肝心の“自分がどう感じているか”が曖昧になるあの感覚です。僕もそこでもやつくタイプで、だからこそ森博嗣さんのこの一冊が妙にしっくりきました。 この本は、誰かに合わせる前に「まず自分の価値基準に戻る」という姿勢が淡々と語られています。たとえば、好きなものを無理に共有しなくていいという視点。自分にとっての価値は他人には伝わらないこともあるし、それでもいいという開き直りがあるだけで、変に背伸びしなくてよくなる。さらに、即時反応で判断しがちな癖を手放して、少し距離を置いて観察することの大切さも書かれていて、これは人間関係でも仕事でもそのまま効きます。 もうひとつ大きいのは、「わかってもらいたい」に囚われると、大勢の側に巻き込まれやすくなるという指摘です。人並みから外れると足を引っ張られる構図はよくある話ですが、その中でどう距離を取るかまで踏み込んでくれるのはありがたいところでした。森さんは決して説教しませんが、淡々と「あなたはどう生きたいのか」と投げ返してくる感じが心地いいです。 自分のペースで考えたい人、群れることにどこか居心地の悪さを感じている人には、特に刺さると思います。
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多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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出版社による紹介
森博嗣は、 ソーシャル・ディスタンスの 達人だ。 2ページで深くて面白い。 上質エッセィ100編 ! 文庫書下ろし コロナ禍において日本人が否応なく見せつけられたものとは/ 庭仕事が楽しい毎日を送っている/初めて、靴下を自分で買ってみた/ なんでも、個人の自由です ほか 社会からも人からも、いつも多めに距離を取っているベストセラ作家の目から見たコロナ禍の日本とは。もやもやしていたことが一気にクリアに見えてくる明快エッセィ100編を収録。人と同じでなくても良い、つながらなくて良い。人生が生きやすくなる言葉に満ちた、深くて楽しい人気シリーズ! 僕が小学生の頃である。(中略)当時の男の子は、道を走るクルマの車種がすべて言えるくらいカーマニアが普通だった。モデルチェンジするとTVで宣伝が流れ、そんな新型車を初めてみるだけで興奮した。「あ、新型コロナだ!」と歓喜したのである。 (p.26「コロナといえば、日産のブルーバードと競ったトヨタの人気車の名でしょう」より)
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