
老子 全訳注 (講談社学術文庫)
池田知久
講談社 / 2019-01-12
累計読者数4
平均ハイライト数 4.5件/人
推定読了時間 約3時間22分
star総合評価 32/100
start序盤集中型
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この本について
最近、世の中の変化の速さに置いていかれている感じがする…という相談をよく聞きます。自分の欲もあるし、理想もあるし、目の前の問題に振り回されるしで、どこに立てばいいのか分からなくなる。僕自身も同じで、どうにも視野が狭くなっているときに手を伸ばしたのが、この『老子 全訳注』でした。 この本のおもしろいところは、悩みのスケールをいったん人間だけに閉じず、万物レベルまで広げてくれるところです。社会の混乱や格差といった歴史的問題が冷静に整理される中で、「老子はそもそも世界をどう見ていたのか」という視点に触れると、自分の悩みも別の角度から見られるようになる。欲を持つ自分と、欲から距離を取りたい自分、その両方を認めていいという説明が静かに効いてきます。 また、老子が語る「道」の考え方は、なにか超越的な存在を信じろという話ではなく、世界のしくみの上にどう身を置くかのヒントに近いです。無理にコントロールしようとして苦しくなったとき、「自然に任せるとはこういうことかもしれない」と思える瞬間が増えました。 自分の悩みを、少し大きな流れの中で捉え直したい人には特に刺さる一冊です。
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出版社による紹介
老荘思想の根本経典。『老子』のテクストに基づく「原文」を元に、最新の研究の成果を盛り込んだ「読み下し」「現代語訳」「解説」を付しました。『老子』には、「無為自然」「道」「徳」の根本思想、「小国寡民」「無為の治」の政治哲学、「不争」の倫理思想、養生思想など、古代中国の思想の根幹があります。『荘子』『呂氏春秋』『韓非子』『荀子』『淮南子』などに多大なる影響を与えた偉大なる書物です。
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