
すべての企業はサービス業になる 今起きている変化に適応しブランドをアップデートする10の視点
室井淳司
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この本について
ブランドのことを考える時、「結局うちの“らしさ”って何なんだろう」と手が止まる瞬間がありませんか。商品を良くするだけでは差がつかないし、かといってきれいなイメージづくりだけやっても空回りする。顧客と向き合おうとすると、何をどこまで見せるべきか分からなくなる。僕もずっとこのあたりで迷っていました。 この本が効いたのは、ブランドを「外向きの装飾」ではなく、「事業そのもの」として捉える視点をくれたところです。ただ良いイメージを植え付ける時代は終わり、顧客との会話の前提に立つなら、まず自分たちが何者なのかを等身大で言語化しないと関係が続かない。その当たり前を、ミレニアル世代以降の価値観の変化や、チャネルが統合されていく今の市場状況とセットで説明してくれます。読みながら、自社のサービスを少し引いた目線で見直す時間が自然に生まれる感じがありました。 特に、既に似た商品が溢れる中でも「どう選ばれるか」を改めて考えるヒントが多いです。機能や価格以外の軸をつくるには、盛った“らしさ”ではなく、誇張しない自分たちの立ち位置を定義するところから始まる。ここが腑に落ちると、ブランド戦略が“何かを足す作業”から、“余計な虚勢を削る作業”に変わっていきます。 自社のサービスが「何者として見られたいのか」が曖昧なまま動いてしまっている人に、静かに効く一冊です。
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