
ストロング本能 人生を後悔しない「自分だけのものさし」
青木 真也
KADOKAWA / 2019-02-20
この本について
仕事のことも将来のことも、考えれば考えるほど「何を基準に決めればいいんだろう」と手が止まる瞬間があります。やりたいことが分からないまま流されて生きてしまう感じや、結果ばかりに意識が持っていかれてしんどくなるあの感覚。自分でも気づかないうちに、他人のルールで判断してしまっているのかもしれません。 『ストロング本能』は、その混乱を力技で突破させるような本ではなく、「自分だけのものさし」を静かに作り直すための視点をくれる本でした。印象的なのは、欲しいものを書き出して逆算するという話や、「やりたいこと」ではなく「やりたくないことを捨てる」ほうが早いという視点。そして、結果は操作できないけれど、行動と準備なら自分で扱えるという冷静さ。どれも小さな行動に落としやすくて、読む前より判断の負荷が軽くなります。 青木さんの言葉は強めですが、現実的です。会社は普通になくなるし、環境に慣れることのほうが危険だし、欲しいものと失うもののバランスを見誤るとメンタルをやられる。こういう地に足のついた視点が、迷っているときほど効いてきます。特に、「自分を俯瞰して見る」「旗を立てておく」という考え方は、仕事にどう向き合うかを考えるうえでかなり実用的でした。 いまの場所に違和感があるけれど、何から手をつければいいのか分からない人に刺さる本だと思います。自分のものさしを作り直したいときに、そっと横で灯りをつけてくれる一冊でした。
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