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駿河城御前試合 (徳間文庫)

駿河城御前試合 (徳間文庫)

南條範夫

累計読者数7
平均ハイライト数 2.3件/人
推定読了時間 約10時間49分
star総合評価 31/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 25%

この本について

仕事でも人間関係でも、自分の弱さを見せたくないのに、気付けば誰かの視線や評価に振り回されてしまうことがあります。強くありたいと思うほど、逆に足元がぐらつくような感覚になる時もありますよね。僕もよくそこで迷うのですが、「駿河城御前試合」を読んでいると、人が揺れる瞬間の温度がそのまま物語になっていて、なぜか自分のこととして読めてしまいました。 たとえば、剣の自信を失った源之助が、美しさに救いを求めてすがってしまう場面。弱さの形って、派手じゃないし格好良くもないのに、妙にリアルなんですよね。また、きぬを前にした小村の「斬れない」という告白のぎこちなさや、藤木の無骨さが誤解を生む流れも、人が誰かを想うときに起きるズレそのものに見えます。そして、目を失ってようやく雑念が消え、ひたすら剣に向き合う男の姿は、何かに集中できなくなりがちな日常を少し正してくれるような感覚がありました。 この本は、人生をうまくやろうとするための綺麗な答えはくれません。ただ、人が「揺れたまま立ち続ける姿」をそのまま描いてくれるので、自分が弱った時の立て直し方を、静かに思い出させてくれます。特に、強くありたいのに心が追いつかない人には、深く響くところが多いと思います。 こんな人に刺さる: 強さと弱さの折り合いをつけられず、時々しんどくなる人。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

駿河大納言忠長の御前で行われた十一番の真剣試合。城内が腥風悽愴と荒ぶその日、武芸者のだれもが破滅の淵へと疾走し、血の海に斃れていった。日暮れ、人去った城内は寂として声なく、人心の倦厭の気のみ残されていたという...。
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