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孤島の鬼

孤島の鬼

江戸川 乱歩

オリオンブックス / 201502

累計読者数12
平均ハイライト数 13.8件/人
推定読了時間 約3時間46分
star総合評価 54/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 32%

この本について

仕事でも人間関係でも、気づけば自分の言葉が空回りしていたり、気持ちがうまく伝わらなかったりすることってありますよね。説明しようとすると余計こんがらがる、思い込みで判断して後から落ち込む…そういうモヤモヤに覚えがある人は多いと思います。 『孤島の鬼』を読んでいると、抜粋にもある「文章に駆使されてしまう私」という一文が、他人事に思えないんです。乱歩の語り手は決して完璧じゃなくて、勘違いしたり邪推したり、恐怖に足をすくわれたりする。その不器用さが、むしろ現実の私たちに近い。物語の極端な場面の中に、自分の弱さがそのまま置かれているような感覚があります。 もう一つ効いてくるのは、言葉の濃度です。読者の方が残していた「衒気」「隠顕」「磊落」みたいな単語の数々は、単に難語というより、感情の揺れや場面の温度を細かく切り取るための道具なんですよね。理解しようとするうちに、自分でも普段の思考のクセや、見落としていた感情の粒が浮き上がってくる。乱歩作品はミステリだけれど、読み手の感覚を研ぎ澄ませてくれるところがあると思っています。 真っすぐに説明できない気持ちを抱えたまま、それでも前に進もうとしている人に刺さる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

日本の探偵小説界に大きな足跡を残した江戸川乱歩の作品。最愛の恋人が何者かに殺された。しかも密室殺人。果たして犯人は誰かそしてどうやって密室から脱出したのか。手がかりは先祖の系図帳。私は知人に探偵を依頼するがその探偵も多くの人が見ている中で何者かに殺されてしまう。事件の背後には恐るべき陰謀があった。隠された秘密とは。決死の覚悟で孤島に乗り込む。そこは恐るべき呪いと憎悪の鬼の島であった。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
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