
苦しまなくて、いいんだよ。
プラユキ・ナラテボー
PHP研究所 / 2011-03
累計読者数23
平均ハイライト数 6件/人
推定読了時間 約5時間10分
star総合評価 34/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%
この本について
仕事や人間関係でしんどさが出てくると、つい「なんとかしなきゃ」「原因を消さなきゃ」と力んでしまうことがありますよね。僕も同じで、苦しみが出てきた瞬間に立ち向かおうとして、逆に余計こじらせる…みたいなことがよくあります。でも、この本を読んでいて思ったのは、そもそも“苦しみそのものと戦わなくていい”という視点がすっぽり抜けていたな、ということでした。 この本がやさしいのは、苦しみを「倒す相手」ではなく「ただ現れている現象」として扱ってくれるところです。たとえば、今ここで起きている苦しみを一度そのまま認知するだけでいい、とか、原因と結果の流れを静かに見ていたら自然と理解のほうが追いついてくる、とか。頑張って自分をねじ伏せる方向じゃなく、「見守る」側に立ってみると、心の動きが勝手に落ち着いていく瞬間があるんだなと気づかされます。また、他人の幸せを祈るという、ごく地味だけど確実に心の状態を変える行為の効力について書かれているところも印象的でした。 仏教の話と聞くと身構えがちですが、この本は「苦を滅する」という考え方を日常のレベルにまで落とし込んでくれます。自分の内側で起きているモヤモヤを、もう少し静かに扱えるようになりたい人には特に刺さると思います。僕自身、読んだあとに「あ、別に今すぐ変わらなくてもいいんだ」と呼吸が深くなる感じがありました。
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