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塩一トンの読書 (河出文庫)

塩一トンの読書 (河出文庫)

須賀敦子

河出書房新社 / 2014-10-07

累計読者数8
平均ハイライト数 10.1件/人
推定読了時間 約1時間47分
star総合評価 40/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 13%

この本について

最近、読んだはずの本の内容をすぐ要約で済ませてしまったり、昔好きだった作品を読み返したら「こんな感じだっけ?」と自分でも戸惑うことが増えてきました。仕事でも日常でも、効率よく知識を摂取しようとするほど、本そのものと向き合う時間がどんどん薄まっていく感じがあるんですよね。読んでいるのに、読めていないような、あの落ち着かない感覚です。 『塩一トンの読書』は、そのモヤモヤを言葉にしてくれるだけでなく、「読むって、本当はこういう体験なんだよ」と静かに軌道修正してくれる本でした。筋だけ追って満足してしまう癖や、知識だけ拾って分かった気になってしまう態度をやさしく解体しつつ、作品の「どのように」書かれているかに目を向けることの豊かさを思い出させてくれます。そして、古典でも小説でも、読み返すたびに違う顔を見せるのは、読み手である自分が変わっているからだという視点。これが入るだけで、読み返しへの後ろめたさがすっと軽くなりました。 何度読んでも襞のようなものがひらいていくのは、作品だけが成長しているのではなく、こちら側の感受性も変わっているからなんだ、と素直に思えるようになる一冊です。過去に読んだ本ともう一度ちゃんと向き合いたい人、知識の回収ではなく読書そのものを取り戻したい人にはとても刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「一トンの塩」をいっしょに舐めるうちにかけがえのない友人となった書物たち。本を読むことは生きることと同じという須賀は、また当代無比の書評家だった。好きな本と作家をめぐる極上の読書日記。
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