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夜の写本師 〈オーリエラントの魔道師〉シリーズ

夜の写本師 〈オーリエラントの魔道師〉シリーズ

乾石 智子

東京創元社 / 2016-06-24

累計読者数6
平均ハイライト数 1.8件/人
推定読了時間 約3時間31分
star総合評価 45/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 71%

この本について

最近、人との距離感に迷ったり、自分の中の怒りや孤独がどうにも扱えないときってありませんか。強くなりたいと思う反面、心に絡みついたものをどう外せばいいのか分からないまま日が過ぎていく。僕もそこでよく足踏みします。 『夜の写本師』を読んで刺さったのは、登場人物の感情が「がんばれ」でも「許せ」でもなく、もっと静かで現実的な形で描かれているところでした。自分ではどうにもできない憎しみがあっても、誰かがそっと鎧の鋲を外してくれる瞬間があること。失ったものの重さを目をそらさず受け止めること。それでも世界は続いていくし、関わり方を変えれば、ほんの少し違う景色が見えてくること。そんな視点の変化が物語の随所でじわっと滲んできます。 読みながら、一人でどうにかしようと固くなっていた気持ちが少しゆるむというか、人に託してもいい部分が残っていていいんだな、と自然に思えました。特に、強さと弱さ、男性性と女性性のあわいを流動的に描く感じが、白黒つけがちな思考をほどいてくれます。 孤独を抱えたまま前に進もうとしている人に静かに効いてくる物語です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

孤独こそが魔道師のさだめ 人気シリーズ〈オーリエラントの魔道師たち〉初の短篇集 人はいかにして魔道師になるのか……。注文を受けて粘土をこね、ろくろを回して魔法を込めた焼き物に焼く。はたして魔道師は職人か否か……「陶工魔道師」、女たちの密かな魔法組織を描く「闇を抱く」、死体を用いる姿なきプアダンの魔道師の復讐譚「黒蓮華」、そして魔道ならざる魔道を操る者、もう一人の〈夜の写本師〉の物語「魔道写本師」。異なる四つの魔法を操る魔道師たちの物語四篇を収録。『夜の写本師』で一躍脚光を浴び、日本ファンタジーの歴史を塗り替え続ける著者の人気シリーズ〈オーリエラントの魔道師たち〉初の短篇集。/解説=三村美衣
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