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スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)

スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)

辻村深月

講談社 / 2010-01-15

累計読者数14
平均ハイライト数 3.9件/人
推定読了時間 約3時間56分
star総合評価 43/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 31%

この本について

最近、誰かとの距離がふと開いてしまったり、自分の言葉に自分が追い詰められたり、感情の行き場が見えなくなることが増えました。強くいたいのに優しくもありたくて、その両方をうまく扱えずに空回りする感じ。創作に限らず、仕事や人間関係でも同じようなことが起きるんですよね。 『スロウハイツの神様(下)』は、そういう“自分の中の扱いづらい部分”をそのままの形で置いておける物語でした。悪いこともいいことも続かないという穏やかな視点は、今の気持ちを否定せずに一歩外へ出してくれるし、怒りや闇を創作や行動の燃料にしすぎる怖さも、物語の中で丁寧に描かれています。また、「優しさ」と「強さ」はどちらかを選ぶものではなく、ふだん気づかないだけで人は案外その両方を持っている、というまなざしが静かに効いてきます。 読んでいるうちに、誰かに依存してしまう瞬間や、自分を大きく見せようとしてしまう癖も、少しだけ距離を置いて見られるようになる。感情の“底の浅いプールで足がついているのに、つかないふりをしてしまう”ような不器用さも、ここでは否定されません。 自分の感情の扱い方に迷いがある人、優しさと強さのバランスに悩む人には、とても静かに刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだ――あの事件から10年。アパート「スロウハイツ」ではオーナーである脚本家の赤羽環とコーキ、そして友人たちが共同生活を送っていた。夢を語り、物語を作る。好きなことに没頭し、刺激し合っていた6人。空室だった201号室に、新たな住人がやってくるまでは。(講談社文庫)
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