
妻語を学ぶ (幻冬舎新書)
黒川伊保子
幻冬舎 / 2019-05-29
この本について
パートナーと話していて、「なんで急に不機嫌になるんだろう」「結局どうしてほしいのか分からない」と立ち止まること、僕も何度もあります。こちらは誠実に向き合っているつもりでも、相手の反応が読めずに、余計に距離をつくってしまうあの感じです。 『妻語を学ぶ』は、そのモヤモヤを“努力不足”ではなく“脳の仕組みの違い”として説明してくれる本でした。たとえば、女性が怒っているように見えるとき、その核心にあるのは「大切にされたい」というシンプルな感情だったり、相談に聞こえる会話が実は「まずは共感してほしい」だけだったり。理不尽に思える不機嫌も、実は積み上がった小さな失望のサインだと知ると、こちらの受け止め方が少し変わります。 読んでいて印象的だったのは、相手の言動を“性格”でなく“文脈の違い”で読み直せるようになるところです。たとえば「今日は急にキレた」が、「我慢の閾値を超えただけ」と理解できたり、「どっち?」と聞かれたとき、答えそのものより“気持ちを共有したい”だけだと気づけたり。どれも劇的なテクニックではないけれど、実際の会話の雰囲気がやわらぐ感触がありました。 恋人や妻とのやりとりに、うまく言えない苛立ちや「自分だけ空回りしている感じ」を抱えている人には特に向いています。相手を変える話ではなく、「違っているからうまくいかない」から「違っているから面白い」へ、少しずつ視点を動かしてくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
読書の順序
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