
アートに学ぶ6つの「ビジネス法則」: 銀座の画廊オーナーが語る
髙橋 芳郎
この本について
最近、仕事でも日常でも「自分の判断が全部情報に引っぱられてるな…」と感じることがありました。正しさを探し続けているはずなのに、どこか視野が狭くなっている気がする。そんなときに、アートの世界からビジネスを読み解くというこの本に出会って、少しだけ呼吸がしやすくなりました。 印象的だったのは、人の心は情報よりストーリーに動かされるという話や、情動が思考より先に立ち上がるという脳の仕組みの説明です。仕事の場でも、合理的に動いているつもりで、実は感情の影響を強く受けている自分に納得がいきました。また、アートが「実用性とは無関係な営み」だからこそ価値が生まれるという視点も、日々タスクに追われている身にちょっと効きました。役に立つかどうかだけで物事を測る癖がある人ほど、この考え方は刺さる気がします。 さらに面白かったのは、ピカソがキュビスムに向かった背景のように、作品の裏にある動機や歴史を知ると見える景色が変わるという話。ビジネスの場でも、目の前の数字だけじゃなく「なぜそうなったか」をたどることで判断の解像度が上がることってありますよね。この本はいわゆる自己啓発とは違って、アートと人間の本質を通して、思考の幅をそっと広げてくれる感じがあります。 情報に疲れている人や、発想が凝り固まってきたなと思う人には、静かに効いてくる一冊です。
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