
リーダーの教養書 (幻冬舎文庫)
出口治明, 楠木建, 大竹文雄, 岡島悦子, 猪瀬直樹, 長谷川眞理子, 中島聡, 大室正志, 岡本裕一朗, and 上田紀行
幻冬舎 / 2019-06-11
この本について
仕事で判断を任される場面が増えてくると、「結局、自分に軸がないまま目の前の情報に振り回されてるだけじゃないか…」みたいなモヤモヤが出てきますよね。知識は増えているはずなのに、いざ決める段になると足が止まる。僕もよくそこで詰まっていました。 『リーダーの教養書』が効くのは、派手な成功論ではなく、「判断の前提をどうつくるか」を淡々と教えてくれるところです。たとえば、歴史を“パターン認識の教材”として扱う視点は、過去の事例をただ暗記する話ではなく、今の状況をどう抽象化して見るかの訓練に近いんですよね。また、教養を「自分の価値基準をつくるための土台」と定義する議論も、答えを外に探しがちな時期にはしっくりきます。すぐ役立つノウハウより、判断の精度をじわっと上げてくれる種類の学びです。 もうひとつ刺さったのは、「欲望への速度」という言い方で語られる“品”の話でした。僕自身、焦って決めて後悔することが多かったのですが、抽象度を上げて状況を捉えるだけで、選択肢の幅が一段広がる実感があります。教養は知識量ではなく、状況に呑まれずに考えるための余白なんだと腹落ちしました。 自分の判断軸を育てたいけれど、自己啓発のテンションにはついていけない人にとって、この本はちょうどいい距離感だと思います。実務に直結する即効薬ではないけれど、読んだあとにじわっと視界が広がるタイプの一冊です。
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ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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