
いちばんわかりやすい! 新事業承継税制のかしこい使い方
小林 満春
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2019-05-24
この本について
事業承継って、頭では「早めに動かないとまずい」とわかっていても、実際に何から手をつければいいのか曖昧なまま時間だけ過ぎてしまうことが多いですよね。株価評価や相続税の話になると専門用語が一気に増えて、後継者の気持ちや家族内の温度差もあって、つい先送りしたくなる気持ちは自分もよくわかります。 この本は、そういう“モヤモヤして手が止まってしまうポイント”をかなり具体的にほぐしてくれます。たとえば、本社土地を建て替えることで相続税評価を圧縮できるように、数字としてどう負担が変わるのかがそのままイメージできる説明が多いです。また、後継者以外の相続人にどう負担が偏るのかという、実務で避けて通れない家族間の調整にも触れてくれていて、「制度の仕組みを知る」だけでなく「現場で何が起きるか」まで踏まえられます。そして、期限付きの特例承継計画を先に提出しておくことで選択肢を確保できる、という考え方は、承継の“最初の一歩”に悩む人にとってかなり現実的です。 読みながら感じたのは、事業承継税制を神のように扱うのではなく、「本当に自社に合うかどうか」を冷静に判断する視点をくれる本だということです。場合によってはM&Aのほうが良いこともあり得る、という線引きまで書かれていて、自分の状況を立体的に考えられるようになります。 とくに、後継者が決まっていないまま時間だけ進んでしまっている中小企業の経営者や、その家族にとっては、今の位置からどう動けばいいかを掴む手がかりになる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの35%が集中しています。
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