
母性のディストピア Ⅱ発動篇 (ハヤカワ文庫JA)
宇野 常寛
累計読者数3
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star総合評価 64/100
trending_up後半加速型
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この本について
最近、ネットの空気に振り回されている感じが抜けないとか、世界がどこに向かっているのか自分だけ置いていかれているような気がする瞬間ってありませんか。僕自身、画面の中の議論や物語に疲れて「結局、いまの現実ってどう捉えればいいんだろう」とよく迷います。 『母性のディストピア II』は、そんなモヤモヤに対して「高尚な答え」をくれる本ではありませんが、視点の位置を一段だけズラしてくれる感覚があります。例えば、IngressやポケモンGOを“Googleの思想の結晶”として読み解く話は、ただのゲームの話ではなく、僕らがどうやって現実とつながり直すかというテーマに変換されていきます。あるいは、冷戦的な“世界の終わり”がもう機能しないという指摘は、いま自分が感じている閉塞感の正体を少し輪郭づけてくれるはずです。ネットワークの時代に虚構の力がどう変質したのかを追うくだりも、自分が日々触れている情報との距離感を測り直すヒントになりました。 大げさに世界を変える話ではなく、いまの場所で世界をどう読むかを静かに考えさせられる本です。フィクションやメディアに育てられてきた世代が、自分の立ち位置を見直したくなったときに刺さると思います。
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