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2020年代の想像力 文化時評アーカイブス2021-2023 (ハヤカワ新書)

2020年代の想像力 文化時評アーカイブス2021-2023 (ハヤカワ新書)

宇野 常寛

早川書房 / 2023-08-22

累計読者数5
平均ハイライト数 11.6件/人
推定読了時間 約2時間55分
star総合評価 56/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 49%

この本について

日々SNSを見ていて、「みんな作品そのものより反応ばかり気にしていないか」とか、「自分が本当に何に揺さぶられているのか分からなくなる瞬間」があります。エンタメを好きでいたいのに、どこか現実の承認ゲームに巻き込まれている感じ。僕自身もずっとこのモヤモヤを抱えてきました。 この本は、その正体をかなり具体的に言語化してくれます。たとえば、物語よりも“語られる自分”に集中してしまう現代の構造とか、他人の物語に入り込む力が弱くなっている理由とか。読みながら、単にSNS疲れとか流行への違和感じゃなく、もっと深い「時代の変化」に巻き込まれていたんだと気づかされました。そして、村上春樹や映画を題材にしながら、「弱さ」をどう扱うかとか、他者との接続の仕方がどう変わってきたのかを丁寧にほぐしていきます。 特に刺さったのは、人が年齢とともに“ひとつの回路だけで生きられなくなる”という指摘でした。仕事や恋愛だけに自分を預けられないからこそ、複数のつながり方が必要になる。これは創作や批評の話に見えて、実は日常の悩みにそのまま重なるんですよね。 作品の見方を変えたい人というより、いまの社会の空気の中で「なんでこんなに息苦しいんだろう」と感じている人に刺さる本です。自分の感覚をひとつ外側から捉え直したいときに、かなり頼りになる一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「正義」や「快楽」の暴走で虚構と現実のバランスが崩壊しつつある時代、2020年代。『silent』『鎌倉殿の13人』『SPY×FAMILY』『すずめの戸締まり』『シン・仮面ライダー』など、その未来を切り拓く名作を完全網羅した宇野常寛の最新文化批評30篇を一挙収録。
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