
ヒトラーの正体(小学館新書)
舛添要一
小学館 / 2019-08-06
累計読者数4
平均ハイライト数 3.8件/人
推定読了時間 約3時間34分
star総合評価 40/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 29%
この本について
最近、「なぜ人はああいう極端な言葉に引っ張られてしまうのか」と考えることが増えました。自分は冷静に判断しているつもりでも、社会がざわつくと、一瞬で足元が揺らぐ感じがあるんですよね。そういうときに、この本の抜粋を見ている読者が多いのも分かる気がしました。ヒトラー個人よりも、「どうしてそんな人物が支持されたのか」という構造の話に関心が集まっているように見えます。 読んでみると、ヒトラーの成功が「物語づくり」や「敵を具体化する技術」に大きく依存していたことが、淡々と説明されていて、そこが妙に現実的です。貧困エピソードで“出自の物語”をつくったり、抽象論ではなく、ヴェルサイユ条約やユダヤ人といった“目に見える敵”を提示したり。大衆がどう動くかを読み切った上で政策も宣伝も組み立てていく姿は、現代の政治やSNSの空気にそのまま重ねてしまいます。また、ワイマール憲法のように制度が整っていても、経済不安や人口問題のような長期の土台が揺れると、一気に脆くなるという視点も刺さりました。 専門的な歴史書というより、「社会が極端に寄っていくとき、何が起きているのか」を知りたい人に向く本です。過去を知って安心するとか、誰かを断罪するとかではなく、今の自分たちの足場を確認するために読む一冊だと思います。こんな空気の読みにくい時代に、構造を静かに見直したい人に刺さる気がします。
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出版社による紹介
ヒトラーはいまも生きている! アドルフ・ヒトラー。20世紀最恐と言っていい暴君ですが、一方で彼が当時最も民主的な国家といわれた「ワイマール共和国」から生まれた事実を忘れてはいけません。 なぜ人びとは、この男を支持したのか。 悲劇は、止めることができなかったのか。 戦争中、ナチスに処刑されたユダヤ人はおよそ570万人と推計されています。現代に生きる我々は、ホロコースト(大量虐殺)を知っており、どんなことがあってもこの男を許してはならない。ただ、歴史には必ず教訓がある。その汚点から眼を背けているばかりでは、現代のポピュリズムや排外主義を正しく恐れることができません。 ヒトラーについて書かれた本は無数にあります。いまも世界中で専門的な研究が進められている。しかし、難しい専門書を読みこなすのには手間も時間もかかります。ヒトラーについて手軽に読める入門書のような本があれば便利だ。そんな考えのもと、筆者が構想したのが本書です。
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