
55歳からの時間管理術 「折り返し後」の生き方のコツ (NHK出版新書)
齋藤 孝
NHK出版 / 201905
累計読者数5
平均ハイライト数 6.6件/人
star総合評価 34/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%
この本について
年齢を重ねてくると、「この先どこまでやれるんだろう」「もう評価される場はないのかもしれない」という静かな焦りが、ふとした瞬間に顔を出します。若い頃のようにがむしゃらに頑張るわけでもなく、かといって立ち止まるのも落ち着かない。55歳前後の方から、そんな揺れをよく聞きます。 この本が面白いのは、「55歳は“ゲームセット”だから諦めよう」ではなく、「競争が終わったからこそ、ようやく自分のペースで歩ける」と位置づけているところです。人から査定されるステージが終わることで、閉じていたエネルギーの壺の蓋を開けたり、知的体力を鍛え直したりと、後半戦の準備を落ち着いて進められる。その視点の変化が、読んでいて妙にしっくりくるんですよね。焦りを無理に消すのではなく、「もう焦らなくていい」という前提に立つことで、日々の行動の質が変わっていきます。 さらに、「天命を知る」という表現も、派手さはないのに不思議と腹落ちします。大きな実績がなくても、自分が関わった仕事に静かに誇りを持てれば十分で、その経験を少しでも社会に返していければいい。誰かと比べるのではなく、自分の成績は自分で付けるという発想が、後半生の軸になるはずです。 もし「もう一度、自分の興味やエネルギーを開き直したい」「他人の目から自由になりたい」と感じている方なら、この本は静かに効いてくると思います。
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