
おいしさの「仕組み」がわかる 料理のキホン (スマート新書)
樋口直哉
この本について
料理って、やればやるほど「なんで上手くいったり失敗したりするんだろう…」と不思議になる瞬間がありませんか。火加減は感覚でいいのか、茹でるときは強火なのか弱火なのか、サラダの葉は手でちぎるべきなのか。毎日キッチンに立つたびに、小さな疑問がじわっと積み重なっていく感じ、よくわかります。 この本は、そういう“なんとなく”をそのままにしてきた部分を、専門的な言葉を使わずにスッと説明してくれます。たとえば「食材を油に沈めると均一に加熱される」と聞くと、揚げ物のハードルが少し下がりますし、「沸騰したら弱火に落とすのがすべての茹で・煮る調理の基本」と知るだけで、鍋の前での迷いがだいぶ減ります。サラダの3Cの話や、葉は手でちぎるより包丁のほうがいい理由なんかも、読んだその日から動きを変えられる具体さです。行動が変わると仕上がりも変わって、「あれ、自分ちょっと上手くなってる?」と実感できるのがありがたいところでした。 もうひとつ良かったのは、火と温度の扱いがとても現実的に書かれている点です。強火はどんなときに使うのか、肉はなぜ休ませる必要があるのか、硬い部位はなぜ弱火で煮ると柔らかくなるのか。レシピでは拾いきれない“理由”がわかるので、違う料理にも応用が利きます。「料理の成功は時間と温度」というシンプルな軸を持てると、味が安定していく感じがします。 日々の料理をもう少しラクにしたい、レシピの丸暗記ではなく「仕組み」で理解したい、そんな人に静かに刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの15%が集中しています。
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