
作って理解するOS x86系コンピュータを動かす理論と実装
林 高勲 and 川合 秀実
この本について
OSまわりの勉強って、「仕組みを知りたい気持ちはあるのに、実際どこから手をつければいいのか分からない」という壁にぶつかりがちですよね。CPUの特権モードとかプロセス生成とか、単語は知ってるのに、自分の頭の中では霧がかったまま……。自分もその状態が長く続いていて、表面的な知識だけが積み上がっていくのがずっと気になっていました。 この本は、その霧をひとつずつ晴らすような構成になっていて、特に「仕組みがどう動いているかが分からないと前に進めない」タイプの人にはちょうどいい距離感だと思います。たとえば、BIOSが最初に読み込む512バイトを0x7C00に置く意味を追いかけたり、プロセスがどう生成されて、どのタイミングで待機状態に入るのかを“実装を見ながら理解できる”のがありがたいところです。また、特権モードと非特権モードの切り替わりをハードウェア視点まで含めて説明してくれるので、「OSは結局どこで守ってくれてるのか」といった素朴な疑問が腑に落ちていきます。 自分が特に助かったのは、抽象的な概念だと思い込んでいたものが、実際は“具体的にどのアドレスに何が置かれ、どのタイミングでどう動くか”というレベルで描かれている点でした。ブラックボックス扱いしていた領域を、無理なくひとつずつ分解していける感じです。 仕組みの断片を知ってはいるけれど、それが自分の中でつながっていないと感じている人に、静かに刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの35%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt
新装改訂版 Linuxのブートプロセスをみる (アスキー書籍)
白崎 博生

32ビットコンピュータをやさしく語る はじめて読む486 (アスキー書籍)
蒲地輝尚

プログラムはなぜ動くのか 第2版 知っておきたいプログラムの基礎知識
矢沢 久雄 and 日経ソフトウエア

プログラムはなぜ動くのか 第3版 知っておきたいプログラミングの基礎知識
矢沢 久雄

絵で見てわかるLinuxカーネルの仕組み
市川 正美, 大岩 尚宏, 島本 裕志, 武内 覚, 田中 隆久, and 丸山 翔平
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要