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平成金融史 バブル崩壊からアベノミクスまで (中公新書)

平成金融史 バブル崩壊からアベノミクスまで (中公新書)

西野智彦

中央公論新社 / 2019-04-25

累計読者数3
平均ハイライト数 63.7件/人
推定読了時間 約6時間18分
star総合評価 74/100
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この本について

経済の話って、今のニュースだけ追っていても「結局なにがどうしてこうなったのか」が見えずにモヤモヤしませんか。自分も仕事で制度や市場の動きを追うほど、「判断の裏には、もっと長い歴史の積み重ねがあるんだろうな」と感じることが増えました。ただ、その“積み重ね”が断片的にしか知られていないのが悩みどころで。 『平成金融史』は、その空白をじわっと埋めてくれる本でした。読者の方が保存していた場面を見ると、密室で夜通しロジックツリーを書いたり、料亭の女将に大銀行が振り回されたり、総裁の判断が朝と夕方で変わる混乱だったり、「制度の裏側で本当に起きていたこと」に反応している印象があります。歴史の教訓というより、現場の空気や意思決定の“ぐらつき”まで描かれているから、あの時代が一気に立体的に見えてくるんですよね。 自分は特に、早期是正措置で銀行が総資産を縮めすぎて貸し渋りが加速したくだりに、今の政策判断にも通じる“意図せざる副作用”を強く感じました。あるいは、政治と日銀の関係がうまく噛み合わず、結果的に市場の不信を招いていく流れも、今の状況を考えると決して遠い話じゃありません。歴史を知るというより、「どういう時に組織は判断を誤るのか」を具体的に掴める感覚があります。 制度や経済のニュースを追うたびに背景を知りたくなる人には特に刺さると思います。平成の30年を振り返るというより、自分の仕事の判断軸を少し整えてくれる一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

昭和末期に拡大したバブル経済は、平成の幕開きとともに崩壊した。不良債権問題で多くの金融機関が行き詰まり、一九九七~九八年には北海道拓殖銀行、山一証券などが経営破綻。金融システムは壊滅寸前に至った。その後も混乱は続き、二〇〇八年にはリーマン危機に直面するなど、日本経済は長期停滞にあえぐ。金融当局は当時どう考え、何を見誤ったのか。キーパーソンによる貴重な証言を交え、金融失政の三〇年を検証する。
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