
ニューロテクノロジー ~最新脳科学が未来のビジネスを生み出す
茨木 拓也
技術評論社 / 2019-11
この本について
仕事でも日常でも、「なぜ自分はこれを選んでいるんだろう?」とか、「お客さんって結局なにを基準に選択してるの?」みたいなモヤモヤがつきまといますよね。言語化できている理由と、本当の理由がズレている感じがあって、アンケートやインタビューだけではどうにも掴みきれない。自分でも説明できない選択の重力みたいなものがあるなと、よく思います。 『ニューロテクノロジー』を読んで面白かったのは、その“説明できないけど確実に影響している部分”を、脳科学の視点で扱っているところです。選択理由を聞いても真の理由じゃないとか、選んだ瞬間に好意が生まれてしまう「選択盲」の話とか、ビジネスで扱うはずの“価値”がどれだけ無意識側に偏っているかが丁寧に示されていて、マーケ資料よりも妙に腹落ちする感覚がありました。また、行動が「ゴール志向型」から「習慣型」に勝手に移っていく構造や、価格設定が体験そのものを変える話など、現場視点でそのまま使える考え方も多いです。 さらに印象的だったのは、抽象的な「気持ちよさ」や「好み」みたいな主観まで、心理・行動・生理を組み合わせれば定量化できるという視点。机上の理論ではなく、どうデータを組み合わせれば“人が感じている価値”に近づけるのかが描かれていて、企画や研究のヒントになりそうでした。 自分の直感やユーザーの言葉だけでは限界を感じている人、あるいは選択の裏側にある仕組みをもう一段深く知りたい人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの41%が集中しています。
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