
深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと
スズキナオ
この本について
最近、休みの日に何をしても気持ちが乗らないことがあって、結局いつもの店に行って、いつもの道を歩いて終わってしまう…そんなモヤモヤを抱えることが僕にもよくあります。遠出するほどの気力はないけど、このまま家と職場を往復するだけの毎日でいいのかという、小さな焦りみたいなものもあるんですよね。 スズキナオさんの『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』は、その気持ちに直接答えるタイプの本ではないのに、読んでいるうちに肩の力が抜けて「こんな過ごし方でいいんだ」と思える不思議な一冊でした。深夜バスの真っ暗な車内でただ考えごとをする時間や、降りる予定のなかった駅にふと降りてみる感じ、椅子を持っていって好きな場所で風に当たるだけの「チェアリング」のゆるい楽しみ方。それぞれのエピソードが大げさじゃないのに、日常の景色の見え方が少しだけ変わるきっかけになります。 特に印象的なのは、「特別なイベントじゃなくても、今まで素通りしてきた場所に立ち寄るだけで一日が変わる」という視点です。誰かと動物園で飲んでみたり、会場外のベンチから音漏れを楽しんだり、地元の“マイ史跡”を巡ってみたり。どれも大それた行動じゃないのに、読んでいると「自分にもできそうだ」と思えてくるんですよね。 日常の楽しみ方を探しているけど、無理にテンションを上げるのはしんどい…そんな人には特に刺さると思います。僕自身、読んだあとに「帰り道にあるあの店、今日は寄ってみるか」と思えたので、同じようなタイミングにいる人にはすっと入ってくるはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの32%が集中しています。
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