
ONLYNESS~組織も肩書もいらない人生をつくる
ニロファー・マーチャント and 栗木さつき
この本について
仕事でも日常でも、「自分の意見を言うと場を乱す気がして黙ってしまう」「少数派にまわると一気に力が出なくなる」みたいな場面、けっこうありますよね。組織に合わせようとするほど、自分の中の大事な部分が薄まっていくような感覚もあると思います。僕自身、場に馴染むことでなんとかやり過ごす…みたいな時間が長かったので、この本の抜粋を読んだだけでも耳が痛いところが多かったです。 『ONLYNESS』が教えてくれるのは、「個性を押し殺さずに成果を出す方法」みたいなキラキラした話ではなく、むしろ逆で、「なぜ自分の創造性が発揮できない場が生まれるのか」「どうすれば仲間とつながりながら自分の軸を崩さずにいられるのか」という、地に足のついた視点です。権限だけ与えられても信頼がなければ動けないこと。集団の15%に満たない側に立つと、人は萎縮したり孤立したりして当然なこと。こういう“構造としての壁”を先に示してくれるので、自分の弱さの話に矮小化されないのがありがたいところでした。 そのうえで、オンリーネスという考え方は「自分だけの主張を押し通せ」という話ではありません。むしろ、自分の背景や経験がどんな意味を持っているのかを整理し、それを手がかりに仲間を見つけ、関係性の中で力を発揮していくプロセスに近いです。批判を恐れず取り入れる姿勢や、似た志をもつ人と小さく動く方法など、実際の行動に置き換えやすい示唆が多いのも特徴です。 「周りと違う感覚があるのに、うまく言語化できず埋もれてしまうタイプ」の人には特に刺さると思います。自分の中にある“これだけは外せない”を無理なく拾い上げられる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの47%が集中しています。
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