
経営や会計のことはよくわかりませんが、 儲かっている会社を教えてください!
川口 宏之
この本について
仕事で数字を見る場面が増えるほど、「結局この会社は何が強いんだっけ…?」とか「キャッシュフローってどこを見ればいいのか毎回迷う…」みたいなモヤモヤがじわっと積み重なっていきます。財務の本を開いても、用語の説明はわかるけれど、現場でどう役立つのかは自分で翻訳しないといけない。その翻訳が一番しんどいんですよね。 この本は、そこをかなり丁寧に埋めてくれます。たとえばキャッシュフローの読み方も、ただの定義ではなく「営業CFがプラスなら本業が回っている」「投資CFのマイナスは攻めている状況」といった“現場の判断”に落ちる形で語られます。読者が抜いていた箇所を見ても、広告代理店が粗利率の低さをM&Aで補っている話や、電通と博報堂の海外展開の違い、SGホールディングスがアマゾンとの取引を切った判断など、企業の意思決定と数字がどうつながるかに反応している感じがしました。単なる用語の整理ではなく、「数字の裏にある戦略」をつかむ視点が身につくところが刺さっているのだと思います。 個人的には、貸借対照表や連結の読み方を“儲け方の違い”に紐づけて説明してくれるのがありがたかったです。業界構造や参入障壁と絡めて語られるので、数字の増減にとどまらず、“なぜそうなるのか”まで腑に落ちる。本を閉じたあとに、身近な会社の決算を自分の手で読み返してみたくなるタイプの一冊です。 数字を見るたびに手が止まってしまう人、あるいは企業の動きの裏側をもう少し立体的に理解したい人には、かなり合うと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
読書の順序
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