
デトロイト美術館の奇跡(新潮文庫)
原田マハ
新潮社 / 2020-01-01
累計読者数4
平均ハイライト数 3件/人
推定読了時間 約1時間37分
star総合評価 53/100
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この本について
仕事でも日常でも、自分にできることが結局わからなくて、立ち止まってしまう瞬間がけっこうあります。行動したいのに、何をどう動けばいいのか見えない感じです。そんなモヤモヤを抱えたままこの本を読むと、「大きなことじゃなくても、人の思いが流れを変えることがある」という視点にそっと背中を押されます。 『デトロイト美術館の奇跡』で描かれる市民フレッドの寄付は、小切手一枚の“ささやかな行動”でした。でも、その一滴が大河になって、美術館を救う流れにつながっていく。読者が抜粋しているのもまさにその部分で、「何かを守りたいと思う気持ちは、規模じゃなくて姿勢なんだ」と気づかせてくれるところかもしれません。アートを“高価な資産”ではなく“友だち”と捉える目線も、物事との距離の取り方を軽く変えてくれます。 自分にできることなんて大してない、と思い込みがちな人ほど刺さる物語です。何者かにならなくても、小さな誠実さで関わっていいんだと感じられるので、行動のハードルが少し下がります。大げさな成功物語ではなく、市民の思いが積み重なることで起きた現実の奇跡だからこそ、読み終わったあとに静かな勇気が残ります。
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出版社による紹介
ピカソやゴッホ、マティスにモネ、そしてセザンヌ。市美術館の珠玉のコレクションに、売却の危機が訪れた。市の財政破綻のためだった。守るべきは市民の生活か、それとも市民の誇りか。全米で論争が過熱する中、一人の老人の情熱と一歩が大きなうねりを生み、世界の色を変えてゆく――。大切な友人や恋人、家族を想うように、アートを愛するすべての人へ贈る、実話を基に描かれた感動の物語。(解説・鈴木京香)
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