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アノニム (角川文庫)

アノニム (角川文庫)

原田 マハ

KADOKAWA / 2020-07-16

累計読者数3
平均ハイライト数 3.7件/人
推定読了時間 約3時間55分
star総合評価 46/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 68%

この本について

最近、「自分が動いたところで何が変わるんだろう」とか、「何かを始める前から気持ちが萎えてしまう」という相談をよく聞きます。正直なところ、僕自身も同じように立ち止まる日が多いです。やりたい気持ちはあるのに、世界の大きさに比べて自分が小さすぎる気がしてしまうあの感じ、よくわかります。 原田マハさんの『アノニム』を読んでいて刺さったのは、そこに対して過剰な励ましをくれるわけではなく、もっと現実的な「視点の置き換え」を促してくれるところでした。例えば、登場人物たちが運動の全貌を理解していないまま動き出すシーン。完璧を目指す前に、とりあえず手を伸ばした人から風景が変わっていく感じが、妙にリアルなんです。また、世界を変えたアーティスト・ポロックの話も、「特別な人だからできた」という神話ではなく、長い迷いとノックの連続の先にあった突破として描かれていて、読み手の足元に近い感覚で響きます。 この本は、「ちっぽけだからこそ、できることがある」という考え方を、精神論ではなく物語の中でじっくり体感させてくれます。自分の表現や行動に自信を持てないとき、特に「始める前に諦めてしまうクセがある人」にすごく合うと思います。 大きな結論を押しつけてこないのに、読み終わったあと、静かに背中を押されている感じが残る一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

ジャクソン・ポロック幻の傑作が香港でオークションにかけられることになり、美里は仲間とある計画に挑む。一方アーティスト志望の高校生・張英才のもとには謎の集団「アノニム」からコンタクトがあり!?
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