
QRコードの奇跡―モノづくり集団の発想転換が革新を生んだ
小川 進
東洋経済新報社 / 2020-02-14
この本について
仕事で新しい仕組みを考えるたび、「結局どこから手をつければいいんだろう」と迷うことが多いですよね。現場の制約は厳しいし、既存の流れを崩すのも怖い。そんな時にこの本を読むと、技術革新ってもっと泥臭くて、人間的で、でも確かな積み上げの結果なんだなと視点が変わります。 例えば、デンソーがコンビニ向けスキャナーの市場を切り開いたことが、後のQRコード開発を支える技術と資金になっていた話。業界外に出ることで経験値が一気に広がる感覚は、今の仕事にも置き換えやすいと思います。また、松下電工へ見学に行った3人が、相手の注意をそらしつつバーコードリーダーの蓋をそっと開けて中身を確認するエピソード。綺麗ごとじゃない「なんとか前に進むための工夫」が、妙にリアルで励まされます。 さらに面白いのは、QRコードが生まれるまでに、予算確保のために車載コンピュータ開発の一部に偽装して企画を通したり、特許をあえて一部開放して利用者側から新しい用途を引き出したりと、裏側の意思決定が具体的に描かれているところ。現場を楽にするために「かんばん」をどう読み替えればいいかを本気で考えていた姿勢にもぐっときました。 新しい仕組みづくりに悩む人、現場と技術の両方をつなぐ役割を任されている人には特に刺さる一冊です。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
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