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日本のイノベーションのジレンマ

日本のイノベーションのジレンマ

玉田俊平太

翔泳社 / 2015-09-11

累計読者数3
平均ハイライト数 12.7件/人
推定読了時間 約6時間7分
star総合評価 48/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 37%

この本について

仕事で新しい企画を考える時って、「技術としては面白いはずなのに、なぜか形にならない」「いいアイデアは出るのに、そこから先に進まない」という壁にぶつかりがちです。自分でも何が足りないのかよくわからず、気付けば“既存の枠の中で改善するだけ”に落ち着いてしまうことも多いと思います。 この本を読んでいて感じたのは、読者が反応している抜粋の多くが「技術より、むしろ市場や組織の問題の方が難しい」という指摘に触れた部分だということです。例えば、トランジスタが“性能が低い未知のデバイス”だったのに、新しい顧客に向けた発想で市場を切り開いた話や、レクサスを生むために製品だけでなく販売網や顧客体験そのものを作り直した話など、「良い技術=成功」ではない現実がはっきり書かれています。歩留まりが悪いなら良くすればいい、という直球の言葉も、結局は“技術そのものより、何を狙い、どう届けるか”を問う話なんですよね。 読んでいると、イノベーションって遠い世界の話ではなく、「顧客が実現できていないことを見極める」「社内の資源配分や既存事業の引力とどう折り合いをつける」といった、日々の仕事の延長にあるテーマなんだと腹落ちします。特に、独立した組織で破壊的イノベーションを育てる必要性や、買収後の統合にこそ本気を出すべきという話は、現場のモヤモヤにかなり効くはずです。 既存のやり方では限界を感じつつ、何をどう変えればいいのか掴めない人に届く一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

クレイトン・クリステンセン教授 強力推薦! 私のクラスで目覚ましい才を発揮した玉田氏による本書は、日本経済の「失われた20年」の原因を解き明かし、日本再生に向けた「解」を示すだろう 【多くの日本企業が陥っている“イノベーションのジレンマ”とその処方箋】 シャープやソニーの赤字転落、携帯電話やテレビ事業の不振など、日本の産業の地盤沈下が進んでいます。その原因は、韓国・台湾・中国を筆頭とする新興国の勃興とともに、日本企業の多くが「登れるが、降りられない」という「イノベーションのジレンマ」特有の現象に陥ってしまい、新たなイノベーションを起こせなくなっていることにあります。 本書は、クレイトン・クリステンセン教授からイノベーションのマネジメントについて指導を受け、『イノベーションのジレンマ』の監修を務めた玉田俊平太氏により、「破壊的イノベーション」の構造・原理・フレームワークの解説と、「テレビ」「携帯電話」「カメラ」のイノベーションの歴史と日本企業敗戦の理由、そして最新の理論に基づいた日本企業に対する処方箋を提供します。 【著者紹介】玉田 俊平太 東京大学博士(学術)。1995年よりハーバード大学へ留学。ビジネススクールにてマイケル・ポーター教授のゼミに所属、競争力と戦略の関係について研究するとともに、クレイトン・クリステンセン教授からイノベーションのマネジメントについて指導を受ける。経済産業省、経済産業研究所フェローを経て、関西学院大学専門職大学院経営戦略研究科教授。専門は技術経営、科学技術政策。
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