
日本のイノベーションのジレンマ
玉田俊平太
翔泳社 / 2015-09-11
この本について
仕事で新しい企画を考える時って、「技術としては面白いはずなのに、なぜか形にならない」「いいアイデアは出るのに、そこから先に進まない」という壁にぶつかりがちです。自分でも何が足りないのかよくわからず、気付けば“既存の枠の中で改善するだけ”に落ち着いてしまうことも多いと思います。 この本を読んでいて感じたのは、読者が反応している抜粋の多くが「技術より、むしろ市場や組織の問題の方が難しい」という指摘に触れた部分だということです。例えば、トランジスタが“性能が低い未知のデバイス”だったのに、新しい顧客に向けた発想で市場を切り開いた話や、レクサスを生むために製品だけでなく販売網や顧客体験そのものを作り直した話など、「良い技術=成功」ではない現実がはっきり書かれています。歩留まりが悪いなら良くすればいい、という直球の言葉も、結局は“技術そのものより、何を狙い、どう届けるか”を問う話なんですよね。 読んでいると、イノベーションって遠い世界の話ではなく、「顧客が実現できていないことを見極める」「社内の資源配分や既存事業の引力とどう折り合いをつける」といった、日々の仕事の延長にあるテーマなんだと腹落ちします。特に、独立した組織で破壊的イノベーションを育てる必要性や、買収後の統合にこそ本気を出すべきという話は、現場のモヤモヤにかなり効くはずです。 既存のやり方では限界を感じつつ、何をどう変えればいいのか掴めない人に届く一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの53%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt
イノベーションのジレンマ 増補改訂版 Harvard business school press
Clayton M. Christensen, 伊豆原 弓, and 玉田 俊平太

グロービスMBAマネジメント・ブックⅡ
グロービス経営大学院

シリアル・イノベーター ─ 「非シリコンバレー型」イノベーションの流儀
アビー グリフィン, レイモンド L プライス, ブルース A ボジャック, 東方 雅美, 市川 文子[監訳], and 田村 大[監訳]

DISRUPTORS 反逆の戦略者――「真のイノベーション」に共通していた16の行動
デイビッド・ローワン and 御立 英史

オープン・サービス・イノベーション
ヘンリー・ チェスブロウ and 博報堂大学 ヒューマンセンタード・オープンイノベーションラボTBWA/HAKUHODO
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要