
日本語版 ・ プライマー第1巻
Rick Roberts and Maria Thomas、Maria Thomas、Rick Roberts
この本について
仕事でも日常でも、先のことを考えすぎて手が止まることってありますよね。「この選択で合ってるんだろうか」とか、「間違えたらどうしよう」とか。頭では一歩ずつでいいと分かっていても、気持ちがついてこないまま時間だけが過ぎていく。自分もよくそのループに落ちていました。 『日本語版・プライマー第1巻』は、いわゆる技法書のように見えて、実際にはもう少し静かなところで心に効いてくる本でした。例えば、タイルを無意識に回しながら描く、という小さな所作が「視点を変える余白」をくれること。描きながら「次に何を描くか」を決めず、一筆ずつに意識を置くことで、未来への焦りが少しずつ薄れていくこと。そして、思ったように描けなかったタイルを捨てずに取っておくという姿勢が、失敗に対する構え方をやわらかくしてくれること。どれも大げさではないのに、日常の判断の仕方がほんの少し変わっていく感覚がありました。 自分は、この「結果よりプロセスに戻る」という感覚に助けられました。先を読みすぎて固まる時ほど、一筆一筆に戻ることで状況に合わせて動けるようになる。描くときに起きていることが、そのまま生き方のクセにもつながっているんだと気づかされます。 予定どおりに進まない状況に弱い人、失敗を避けようとして動けなくなる人には、特に響くと思います。結果を変える前に、まず一呼吸おいて「次の一筆」に戻る練習ができる本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
読書の順序
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