
HRプロファイリング 本当の適性を見極める「人事の科学」 (日本経済新聞出版)
須古勝志、田路和也
日経BP / 2020-05-26
この本について
人事に関わっていると、「評価と業績がズレている気がする」「採用は頑張っているのに、なぜか2〜3年目で失速する人が出る」みたいな小さな違和感が積み重なることがあります。自分の感覚が間違っているのか、それとも仕組みのほうがおかしいのか。その境界が見えにくいまま時間だけが過ぎていくあの感じ、けっこう苦しいんですよね。 この本は、そうした“もやつき”を一度クリアにしてくれる「眼鏡」を渡してくれるタイプの本でした。行動評価が業績とリンクしないなら、評価基準そのものを疑うべき、という冷静な指摘。2年目・3年目で失速する現象を“根性論”ではなく、人財要件モデルの欠落として説明する視点。そして「一般的な優秀さ」と「自社での優秀さ」は一致しないという前提の置き方。どれも耳が痛いけれど、そのぶん現場の現実に近いと感じました。 特に、選考から育成、次世代幹部の発掘まで、一貫した基準を持つことの重要性は、自分の経験と重なって納得感がありました。属人的な選抜の限界や、「活躍可能性」を検証して初めて見える“自社らしい人財像”の話は、場当たり的な人事運営から抜け出せない人にこそ刺さると思います。 人事の判断を「勘」から「検証」へ移したいけれど、何から手をつけたらいいのか迷っている人に。自分の違和感を言語化したい人に。そんな方にちょうどいい一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの15%が集中しています。
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